ショウボウシャ(梢望舎)
名東区の丘陵地に建つ設計事務所兼自邸です。
敷地面積は100.00㎡で南側にはすぐに住宅が隣接しますが、北側道路には街路樹が並び、
北東には猪高緑地を望める敷地でしたので、これらの緑をどの様に建物に取り込こむかが今回計画の重要なテーマとなりました。
いくつかのプランを検討した結果、隣地の建物が迫る南面には大きな窓を設けずに北側や北東側の緑に向かって大きく開く計画とし、
1階には設計事務所と寝室を、採光や眺望などで条件の良い2階にはメインの居住スペースとなるLDK及び和室を配置しています。
各スペースの天井高はできるだけ低く抑えつつも高さに変化を設け、落ち着きつつも雰囲気の異なる、
色々な天井高の空間を楽しむことができる様に計画しました。
特に2階リビングの天井は屋根形状に合わせた勾配天井としてトップライトを設け、
この建物の中で最も開放的で明るいスペースとなっています。
建物の外装は湿式の一部塗装仕上として落ち着いた雰囲気に、
建物の内装はホワイトを基調に床や木材の色をアクセント色として、全体的にすっきりとした印象となる様にしました。
事務所の内装のみ暗めの色を使って雰囲気を変え、居住スペースと仕事スペースを分けています。
また建物の温熱環境(断熱・省エネルギー性能)にも配慮しており、
省エネルギー性能の評価制度である『BELS』で最高ランクの5つ星を獲得しています。