サクラサクハウス
愛知県知多市の住宅街にて、既存住宅を解体後、新たに建てた木造2階建の住宅です。
計画地の南側は公園、北側は桜並木のある道路という好環境ではありますが、南の公園は計画地よりも地面が5m程高くなっており、その結果、計画地の南面にはコンクリートの壁(擁壁)がそびえ立っています。
コンクリート壁によりかなりの圧迫感を覚えましたし、壁によって南の日射も遮られていました。
今回建物を建て替えるにあたり、
・コンクリート壁の圧迫感を無くしたい
・明るい住宅にしたい
・桜を眺めたい
・南の公園から建物が丸見えにならないようにしたい
とのご要望でした。
これらのご要望を満たしつつ明るく気持ちの良い住宅とする為にいくつもの案を検討しましたが、最終的に敷地に対して建物を約45°ずらして(回転させて)配置する案に落ち着きました。
敷地に対して45°ずらして配置することにより、建物が南側のコンクリート壁に正対せず、視線が抜けることで圧迫感を無くすことができました。
また正対しないことで南からの日射も取り込むことができます。
公園からも正面から建物を見られることがない為、公園からの視線もかなり緩和することができました。
さらに45°ずらすことにより北側の道路の桜並木も窓から眺めやすくなり、桜の季節にはリビングや和室に居ながら花見をすることができるようになりました。
夏には葉桜を望むことができ、常に緑のある心地の良いスペースとすることができたと思います。
建物配置以外にも、サクラサクハウスでは太陽熱を利用して床下暖房を行う『そよ風』(環境創機)を搭載し、クリーンエネルギーを利用した環境にやさしい住宅としています。
エアコンも各階1台設置とし、夏・冬それぞれのシーズンにどちらか1台を稼働させて住宅の冷暖房を賄うように計画しています。
建物の気密性能はC値0.5,断熱性能はUa値0.53,認定低炭素住宅。